2006年初夏、慶應義塾釣魚会の再興から、はやいもので、今年で3年目を迎えます。 当時、申請書類を提出するため日吉へ出向いた折、会長の三瓶教授は「君の想う釣魚会をつくっていけばイイ」と仰いました。 それからというもの、どれだけ自分の想う釣魚会を実現できたかはわからず、道のりは決して平たんなものではありませんでしたが、 皆様のお力添えのもと、釣魚会は、世代を超えて塾生皆が集うことのできる会へと、発展してきました。
2009年は、釣魚会にとって大きな節目となる重要な意味を持つ1年でした。いくつもの重要な出来事がありました。 一つは、学生釣魚連盟(以下;学釣連)への復帰です。既に皆様も御承知の通り、学釣連は慶應、早稲田、立教等が中心となり 始まった連盟です。残念ながら現在、早稲田の参加はありませんが、これを機に、他校との交流も深め、更なるフィールドの 拡大を行っていきたく思います。
二つ目に、釣魚会におけるパート創設です。釣魚会には長年にわたり、へら、磯、投げ、渓流、ルアー等のパートがありましたが、 今年に創設したパートは、そういった釣りのジャンルで縦に区切ったものではなく、ジャンルを横断した、ソルト(海)パート、 淡水パートの2つです。これは、初心者中心の会の状況に鑑み、なるべく多くの釣りに触れる機会を設け、もって部員相互の交流 を深めようという趣旨からでたものです。もちろん、来年からは学釣連主催の全国学生釣り大会への参加も視野にいれ、 従来のパートと同じ形で、いくつかの強化ジャンルを設け、釣技の向上にも力を入れていきたいと思います。
そして、最後に、会誌『波紋』の発行スタートです。昨年までは発行が途切れていましたが、波紋は、釣魚会の歴史を語る上で欠 かすことのできないものです。その波紋を、新たに2009年度版からスタートします。新入生歓迎を念頭に、釣魚会の活動を伝え、読んで おもしろい波紋を目指し、現在、制作委員はじめ、部員総出で編集作業中です。
釣魚会は、部員や先輩方、皆さまが釣魚会を想ってくださるかぎり、その想いを後押しし、期待に応えることのできる会であり 続けることができるものと思います。来年度も、よろしくご支援、ご指導のほどをお願い申し上げます。
柴 光則
曲;Piano Concerto.20 in d,K.466-2.Romanze
/Bernhard Paumgartner(conductor)year1954