Day1 青木湖 (2009.8.3)

Angler  中川

名前の響きから上質な列車を期待したにもかかわらず、それを完全に裏切られ「ムーンライト信州」で眠れぬ一夜を明かし、長野に到着した。早朝の長野は寒い。寝不足と寒さの中、青木湖に到着した。 静かな山道を進むと一面に湖が見えてくる。湖には朝陽が差し込み眩しく、周りの森と調和して幻想的な景色である。

景色に感心しつつボート屋の裏で仕掛けをセットする。仕掛けづくりを終えた人たちの中では待ち切れずに桟橋からキャストをはじめる人たちもいる。さすがは釣りキチ集団、釣魚会。 二人一組となってボートに乗り込む。僕は同級生にして野池マスターである市毛君と同乗することに。ルアー釣りの初心者である自分にとって大変心強いパートナーである。

まずは市毛君の決断により他のボートと反対の湖の右側のシャローを攻める。岸に沿ってキャストを始める。2、3投目にして市毛君にヒット!上がってきたのはウグイ。本命のバスではなかったものの早くも一匹釣れて幸先が良い。 「スプーン投げてみればいいんじゃない?」という市毛君のアドバイスに従ってスプーンを投げてみる。するとウグイが4、5匹でスプーンを追いかけてくるのが見える。何度かアタリはあるのだがなかなかのらない。 その後少し場所を変えることになったが、ボートでトローリングをすることに。ラインを数十メートル出したままで移動を続ける。正直釣れると思っていなかったが竿先にアタリがあり、少し巻いてみると重みがある。巻き上げるとそこにはウグイが。青木湖での初の魚を意外な形で手にした。市毛君もさらにウグイをゲットしダブルウグイ。

ウグイ釣りはここにて終了しいよいよバスを狙いに、木陰になっている石垣周りなどを攻めていく。が、これが難しい。上から木の枝が覆うようになっているため、キャストをミスするとすぐに木の枝に引っかかってしまう。 朝は魚の活性がいいようでトップの釣りを中心に進める。キャストに悪戦苦闘している間に市毛君はバスを釣り上げる。

しばらくすると日が昇り始めバスの活性が落ちてきた。そこでトップの釣りからワームに変更した。合宿前の買い出しで柴さんに選んでもらった4inchグラブを投げてみる。



これホントにウグイか!?
 

小さなバスが群れで追いかけてくるのが見えたので、しつこく投げ続けるとググッとアタリを感じる。上がってきたのは15センチに満たないほどの小さなバスではあったが初めてバスを釣ることが出来、うれしかった。この後時間が迫ってきたので船着き場に戻りつつ岸際を攻めると、先ほどと同じ位のサイズのバスを釣り上げた。 ここで午前中の釣りは終了し、昼休憩を挟み午後の釣りが始まった。午後は湖の反対側を目指しつつ岸際を狙っていく。午前中と同じくトップの釣りで反応を確かめる。なかなか反応がないまま岸を移動していたが、倒木のあたりにキャストすると2、3秒後にぱしゃっと音がしたが、うまくあわせることが出来なかった。その後もいろいろとルアーを変えてみたり場所を移動したものの午後はこれだけとなってしまった。 ただはじめてのバス釣りにしてバスを釣り上げることができ、今まで知らなかった面白さに気づきました。今回の合宿で身につけたことを、今後のバス釣りやその他の釣りに活かして楽しく釣りを続けていきたいと思いました。


ストーカー釣法の名手、多田氏(カナモ風)


Angler  小野

8月3日。合宿初日、早朝。僕たちは青木湖に到着した。湖の眺めは夜行列車での長旅の疲れを吹き飛ばすような壮観なものだった。天気は晴天。普段ならば歓迎すべきその天気を柴さんや先輩方はあまり喜ばしくは思っていないようだった。魚も人間と同じであまり気温が高すぎては動きや食欲が活発でなくなるらしい。

そう、僕はそんなことも知らない釣り初心者だ。今までやったことのある釣りといえば小学生の頃に友達と近くの沼でやった1000円の釣竿とミミズを駆使してのフナ釣りくらい。アワセ方もポイントの知識も何も知らずに闇雲に竿を振り続けた。案の定ほとんど釣り上げた記憶はないが、それでも何故だかすごく楽しかったのをよく覚えている。釣りはそれ以来やっていなかったが、大学に入って釣魚会の存在を知り本格的に始めてみようと思った。

4月から7月にかけて買い出しやエリア釣行、個人的に市毛先輩と行ったナマズ狙いの夜釣りを通して自分の用具も揃い、釣りの基本を教わった。 そしてやっと待ちに待ったこの夏合宿初日をむかえたわけである。

その日の日程は2人1組に分かれたボートでのバスフィッシング。当然バス釣りは初めての体験だったので非常に楽しみだった。先輩方も興奮していたようで出舟前からルアーを泳がせ、子バスを狙っている始末。 そしていよいよ出舟の時間。僕は運よく柴さんと同じボートに乗ることができ、キャスティングから1級ポイントの場所まで多くのことを教わることができた。

その日はワームが調子いいようだった。そしてポイントを回っているうちについに待ちに待った瞬間が訪れた。 ロッドにツンツンと何かがつついているような感触を感じる。 これはアタリか!? とりあえずアワセてみる。乗らない。いや、しかしまだアタリの感触がある。根気強くアワセを繰り返すと・・ググッ!今度は確かに手応えを感じた。ロッドがしなり、必死にリールを巻く。巻くとともにゆっくりと湖面に魚影が見え始め、生まれて初めてのバスをGETした!


初バスゲットおめでとうございます

そしてこれは自分の用具を揃えてからの初めての1匹でもあった。思えばエリアで1匹も釣れず悔しい思いをしたこともあった。根がかりをヒットと勘違いして何分も地球と格闘し、みんなに馬鹿にされたこともあった。しかしそれだけにこの最初の1匹の喜びは格別なものだったことはいうまでもない。 その日は20前後のバスが4匹と、大物に出会うことはできなかったが自分的には大満足の結果だった。釣果だけではなく、昼休みの談話や夜のバーベキュー、そして温泉と1日中合宿を満喫することができた。 合宿はまだ初日。明日は鹿嶋槍でエリアにリベンジできる。明後日はバストーナメントがある。これからの合宿の日程に期待を寄せながら、合宿初日の床に就いた。



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