Angler 柴 光則
スモールマウス攻略の当日は朝から快晴、無風となった…。
既にこの状態から嫌な予感はしていた。ここ木崎湖は、僕が中学の頃から通っているハイランドレイクであるが、いわゆる激タフレイクでもある。現に、遠方からはるばる木崎を訪れ、洗礼にあう(ボウズをくらう)アングラーは後を絶たない。いつもお世話になっている、ボート屋の叔父さんに調子を聞く…「いやぁ、柴君、釣れない時ばかりにくるね(笑)」。
どうやら、相変わらずタフな様子。ここからスタートとなった。今日は、タックルを全部で5セット用意、ベイトタックル×3とスピニング×2。今回の狙いはスモールマウスの40アップ。
時期はゴールデンウィークを少し過ぎたあたり、水温上昇が平地の湖と比べて遅い山上湖では、スポーニングが始まり始めたか、どうかという時期である。既にスポーニングに入っているエリアがあることはお客さんから聞いていた。
まずは、湖を上流、中流、下流の3つにわけ、上流域からチェックしていく。クリスタルSスピナーベイト3/8ozで、上流のインレット脇、葦とサンドの絡んだエリアをチェックするも、予想通り反応はなし。クリアなので、ボトムまで丸見えである。ただ、何尾かスポーニングにはいっているバスを目視する。
つづいて、中流域、ここも同じように、岸際をスピナーベイト+ミノー(サスペンドレイダウンミノー、X55)を交互に入れていく。ここでいきなり、X55にバイト!しかし、弾かれるっ!フックセットにいたらない。 うーん、そこで同じルアーをトラウト用のロングロッドに付け替えキャスト、しばらくするとまたバイト!今度はティップがちゃんと反応してバイトを吸収してくれたおかげか、からめ取るようにフックセットが決まる。 あがってきたのは、ちょっと痩せている、産卵に関係ないバスだろうか?とりあえずスモールマウス1匹キャッチ。
ただ後が続かない。その後、手っ取り早く、一段深いレンジをチェックするのに、1/2ozラバージグのピッチング&フリーフォールで岸際の目に見えるストラクチャーを打っていくも、反応なし。
続いて、下流域へ移動しながら、ノーシンカーのレディフィッシュを投入、フォール中でバイトしてくる3〜4メートルラインのストラクチャにからむバスを狙う、も…またしても不発!ここらにきて、少し焦り始める…釣れないということよりも、反応があまりにもないことに焦っているのだ。「かぁ…タフ…」。時刻はお昼前となり、太陽もいい感じにあがり始めている。
午前中は、1メートル、2メートル、4メートルと三段におおまかにわけて見ていった。パターンといえるほど、凄腕ではないが、自分なりに湖の状況を考え、お昼からの戦略を練る。うーん、ここまでかなり辛い展開。
午後は弐へ続く。