Angler Angler 鈴木、柴、市毛、多田、小野、山田
9/14〜15にかけて慶應義塾大学釣魚会にて鹿嶋槍合宿を行った。 8月の夏合宿でも一度訪れているエリアではあるが、前回は大物が釣 れず(前回、柴さんのみこっそり70UPをGETしていた笑)リベンジ を誓った仲間を中心に再度鹿嶋槍の地を訪れた次第である。メンバー は4年生の鈴木さん、柴さん、2年生の多田君、市毛、今回は撮影 担当の山田、1年生の小野君であった。合宿は二日三日の釣行、皆、 気合いの入り方が違っていた。
14日ドピーカン、ベタナギ。開始早々、小野少年が一匹を釣り上げる。サ イズこそ40程度だが、文句無しの魚体、美しいブラウンである。 この日のファーストフィッシュ賞は見事小野少年の手に輝いた。 06:45〜09:00までは2号池でスプーンメインで戦うも、ブラウン4匹、 レインボー2匹の状態。途中、柴さんが流れ込み側に参加。やはり フライは釣れる。いくらルアーを通しても反応しなかった魚がポコ ポコと釣られてゆく。レッドカードを切って退場にしてしまおうか? (笑)しかし、あまりに美しい貴族の釣りなので、大人しく隣で見学 させていただくこととした。
ここまでで私は、サイズが最大で50手前とイマイチ賞。鈴木さんが 様々にスプーンを試し、池を一周し、試行しているが、やはりスプー ンでは渋い状況とのこと。私の隣に入った瞬間に1匹キレイなブラウ ンを反射させ、見事キャッチしていた。上手い。 朝の美味しい時間であるが、ルアー組はポツリポツリと釣る程度。 日がのぼると、スプーンでは本当にポツリポツリとアタルのみで フックアップに至らず。スプーンにこだわっていたが、ここで3号池 へ移動、ミノーメインに変更し、反射で食わせにゆく。 しかし09:00〜15:00まででブラウン2匹、レインボー1匹という大惨 事。鹿嶋槍は相当に渋いということを思い知る。
夕まづめに入り、ペレットが撒かれると、魚のスイッチオン。普通、 ペレットが撒かれるとパターンが崩壊するなどと聞くが、この日は違 った。3号池では鈴木さんと一緒に釣っていたのだが、すごい入れ食 い!スプーンを投げて巻いてくればゴン!引くは走るわ大格闘!上げ れば50OVER!・・・楽しい(笑)さすがに20分すると渋ったが、 ちゃんとカラー、巻き速度を考え、アタリさえ正確に取れれば、ワン キャスト・ワンフィッシュ!もはや取り込みの練習になっていた。型 も大きく、状態も素晴らしいので、1匹かけると取り込むまでに数分 かかる。60越えると5分を越える戦いだ。
結局、16:00〜17:00までで20匹以上あげる。良型のアルビノ1尾、 60UPも2尾捕獲。鈴木さんと合わせれば50匹を越えるだろう。 そのどれもがグッドファイターであったため、二人とも腕がパンパン になってしまった。70こそ出なかったが満足した二人は納竿。
上の2号池で釣っていた多田くん、小野少年も爆釣したとのこと。 多田くんは、秘蔵ミノーで凄まじい連続ヒットを体験したが、悔しく も必殺ミノーを魚に取られてしまった。様々な釣りを通し、大物との 経験を積んでいる多田君、ラインブレイクを警戒しながらもやられる とは・・・鹿嶋槍恐るべし。宿についてから知ったのだが、柴さんは この日もこっそりと70UPを捕獲していた。しかも、魚がまったく反 応しない1号池でかけたという。市毛、驚きを隠せない・・・!明日 へのリベンジを胸に床に就いた。
天候小雨。朝イチ、ワンダーで4連続。その後、ペレットが撒かれ、 昨日の爆釣を期待したが、ペレットが落下するような縦の動きにしか 反応しなくなる。しかし、鈴木さんは水面に落ちた蛾が捕食されるの をヒントにモスラパターンを開発(笑)これがかなり釣れている!私 の目の前で、大型のブラウンを釣りあげられた時はぐうの音も出なか った。誰かが釣って魚が暴れると、水しぶきで水面に落ちる水滴を餌 と勘違いし、魚が集まりナブラとなる。これを時合とした小野君はス プーンでナブラ撃ちを行い、良型を追加してゆく。
私はスプーンのフォールで何匹か追加した後1号池への挑戦を決行。 スプーンで探るも反応無し。こちらでもペレットが撒かれてしまった ようで、ベイトが浅瀬をウロウロしており、底に落ちたペレットを ついばんでいる。それをモンスターブラウン、イトウが捕食している 模様。ルアーをサスペンド系のものからシンキング系統に変え、浅 瀬に投入。ペレットをついばむベイトを演出。するとどうだろうか、 深場からルアーへ近づく大きな影が見える。興奮と緊張が体を縛りつ けるが、気合いと根性でルアーのテンポを維持。影がルアーへ突進、 口を開いたのが確認できた!ここだ!とあわせた瞬間、唸るドラグ! 竿が根元からひん曲がり、引きずり出されるライン、一気に30M程 走られる!今までに経験したことの無い重さ、パワー!アドレナリン が吹き出るのが分かる。鼓動が早い。興奮が体を包む。しかし、この 時のラインは4ポンド、無理は出来ない。幸いにも人が少なかったた め、格闘の最中、動き回ることが可能であった。ようやく魚体を目視 したが、市毛は絶句。・・・イトウだ!しかもデカイ!このネットで 1人では無理だと瞬時に悟り、すぐさま撮影担当の山田を走らせる。 方々散った仲間を集めてもらい、ランディングの協力を願う。
30分を越える格闘の末、上がってきた魚体は恐ろしく巨大である! とてもネットに納まらない。幸いにも柴さんがサーモンネットを持っ ており、熟練した柴さんの超絶爆笑テクニックでネットインに成功! しかし重過ぎるため陸に上がらない・・・市毛は水中に入り、多田君 が汚れも気にせずランディングを手伝ってくれる!なんとか陸にあげ 、測ってみると97センチの魚体である。撮影しようとするが重すぎ て持てない・・・「イトウ!オレはお前を抱くぞお!」覚悟を決めて 市毛、咆哮をあげる。イトウを抱きかかえた。もちろんカッパや服は ベタベタである(笑)しかし、そんなことはどうでも良い、私自身は 興奮のため、全身の震えと笑いが止まらなかった。
イトウをリリースし、元気に泳ぐ姿を見届けた後、満足感から放心状 態に陥り、ここでストップフィッシングとした。・・・が!そんなこ と、この釣りキチができるはずもなく休憩後再び竿を手にエリア内を 徘徊開始!笑
皆の話を聞きながら釣りをしていると、私がイトウを釣っていた際に 多田くんが狙って68センチの大型ブラウン!鈴木さんも60を越え る大型を含め凄まじい爆釣をしていたとのこと!いやあ、まさに時合 である(笑)加えて、鈴木さんがまたオリジナル釣法を開発しており 藻パターンなる釣り方で見事、私の目の前で宣言釣りを披露してくだ さった。小野君も60センチの大型レインボーを捕獲し、みな満足の ゆく釣果を得て納竿となった。
全体を通して、難しいエリアだった。しかし、釣る魚釣る魚、みな 魚体が大きく、元気の良い魚ばかりで、大変満足のゆく釣行であっ た。勉学の合間を縫ってまた訪れよう、と仲間達と約束し、彼の地 を後にしたのであった。