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夏の釣り、父の記憶

夏の釣り、父の記憶(慶應釣魚会: 会報誌 令和3年1月寄稿文)
(大学の釣りサークル会報誌に書いた文章を一部抜粋しました)

つり人は、誰しも、不完全な夏を持っている。
空の深い青と乱反射する渓の緑、強い陽射しで影絵になった大樹、夏に揺らぐ友の陽炎。

そこに在ったはずの無数の物語が、記憶の中にだけ廻り続ける。
毎年訪れる夏と重なっては遠ざかる結晶化された永遠の夏。

確かなものは、何もない。

それでも私たちは、夏の完成形を知っている。
渓流を登る時、大海原を見渡す時。はるか少年の日に過ごした、永遠の夏がそこにある。

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2020年の釣り

2020年を振り返ると、なんともいえない悔しさがこみ上げてくる。
計画していた北海道遠征は、流行病で行けなかったせいかもしれない。

ただ、釣りから離れて、釣りを思う時間というのも悪くない。
そう思える時間を過ごす事ができた。

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深山幽谷の川へ、イワナ。 

genryuu2019-4

夏のはじまりに、源流へ出かけた。
車をほっぽり出して、山を登って、ゆっくりと流れに入る。
そこには奥深く静かな谷と複雑に入り組んだ水の回廊が広がっていた。

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5つの湖を巡る釣り旅 然別湖のミヤベイワナ、ニジマス

5_northlake_trip2019-76

北海道の5つの湖を巡る旅。最後の目的地は、然別湖だった。
この湖の上で、僕は釣りの楽しみの多くを学んできた。

ところで、アイヌの言葉で然別というのは少し解釈が難しい。
然別は<si kari-pee>つまり、シカリッペと発音する。
その訳語は「自分を回す川」となる。

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5つの湖を巡る釣り旅 朱鞠内湖のイトウ

5_northlake_trip2019-57

北海道の湖を巡る旅、4つ目の湖は、朱鞠内湖だった。
アイヌの言葉でスマリナイ<sumarinai>とは、キツネの川。
たくさんのキツネがこの湖の周りにいたから、この呼び名がついたのだろうか。

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5つの湖を巡る釣り旅 屈斜路湖のニジマス、アメマス

5_northlake_trip2019-28

北海道を巡る旅、3つ目の湖は屈斜路湖。
屈斜路は、クッチャラ(kutcar)という、湖の喉口を意味するアイヌ語に由来する。

実はこの湖、過去に何度か訪れているが、苦手意識が拭えないでいた。

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5つの湖を巡る釣り旅 阿寒湖のアメマス

5_northlake_trip2019-16

北海道の湖を巡る旅、2つ目の湖は阿寒湖だった。

阿寒はアイヌ語のアカム<akamu>で、”車のごときこと”を意味する。
これだけだと意味が分からない。
阿寒湖の背景にある、大きな2つの岳。これが車の両輪に見えるから阿寒。
というのが、有力らしい。

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