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Trout bum diaries 忠類川 / カラフトマス Day3-4 River wolf.

忠類川28(H27.9.6_9)

忠類川へチャムサーモンとカラフトマスを狙う旅は後半戦。
川を登り。フライのシングル&トゥーハンドでカラフトマスを攻略してゆきます。

忠類川38(H27.9.6_9)

ひとつのコトを長くやっていると、色々なものが見えてくる。
すると不思議なもので、それまで不確かだったものや、不可思議だったものが、ふと想像をめぐらせただけで、次第に影を帯びてくる。
目に映らなかったものや、物影や水の中に隠れ潜んでいたものが、次第に像を結び始め、やがてはっきりとした形となって浮かび上がってくる。

今回は、少しだけ不思議な体験をした。
忠類川36(H27.9.6_9)

人だまりを避けて上流へ登る。みずの中を眺めて、魚を探す。

忠類川釣行の前半は、実践的な魚の見つけ方がわからなかった。
時間をかけて、偶然に見つけることはあったが、狙って見つけることは少なかった。

ただ、偶然に知り合った秋鮭漁師の方から、それを教えてもらった。
数キロを共に遡行した彼は、面白いほど魚を見つけた。これには驚くばかりであった。
視力がいいのではなく、目がいいのだ。

ただ、訓練を繰り返すうちに少しづつ少しづつだが、自分にも見えるようになってきた。
カラフトマスぐらいならばすぐに識別できるようになったが、流心のチャムはそれでも難しい。

 

忠類川22(H27.9.6_9)

今回の遠征では、初日以外はすべてフライでの釣りとなった。
ルアーを突き詰めても面白かったのだけど、チャムのミノーで十分な結果を得て、満足していた。

貪欲さは魚の数と大きさに向かう代わりに、セレクティブな釣りへと向いた。
フライはこの日のために、さまざまな色を巻いてきた。

 

忠類川31(H27.9.6_9)

シングルハンド+シンキングリーダー。比較的流れのゆるやかなポイントでカラフトマスをかける。
ゆるやかと言っても、忠類川は見た目以上に水押しが強い。
こういった場所では短めのトゥーハンド、もしくはスイッチロッドの方が、シングルに比べて圧倒的に使いやすい。
重いラインと重いフライ。シングルハンドではキャスティングにタイムラグができてしまう。
しかし、フックセットしてからのドキドキ感はシングルに勝るものはないと思っている。
オプティストリームの#8ロッドが、ここまで弧を描いてしまう。流れも相まってすごい引きだ。

 

忠類川32(H27.9.6_9)

釣り上げたのはカラフトマスの通称セッパリ。
まず目を奪われるのは、背中の張り出した脂身であるが、けれども僕は鋭い歯に驚いた。
産卵期なると、背とともに歯が著しく発達するのだという。怪獣だ。

 

忠類川29(H27.9.6_9)

こちらはトゥーハンドでキャッチしたカラフトマス。
初日のカラフトマスは、フレッシュランで銀毛だったが、こちらはすっかり色が濃くなっている。
忠類川ではカラフトマスはチャム狙いの邪魔者のように言う人も多いが、僕はこの釣りも楽しいと思う。

 

忠類川30(H27.9.6_9)

川を登ってきたカラフトマス。
体のあちこちに、川底で傷ついた後、哺乳類に襲われたであろう傷が見受けられる個体もいた。

 

忠類川50(H27.9.6_9)-3

釣れてくれた魚は、一匹一匹、敬意をこめてリリースする。
魚になるべくダメージを与えないようにシングルフックのバーブレスを用いている。

 

忠類川23(H27.9.6_9)

夕刻の日差しに輝く、カラフトマスのテイル。

 

忠類川25(H27.9.6_9)

カラフトマスはせっぱりだけではない。こちらは♀のカラフトマス。
河口からそれなりの距離のある場所で釣り上げているが、これは比較的綺麗な個体である。
どうもよくないのだけど、沢山釣り上げると感覚が麻痺してしまう。こんな魚、本州ではなかなかお目にかかれない。

 

忠類川24(H27.9.6_9)

ヒットフライは6番フックをキールで巻いたブルーのストリーマー。
初めは赤系統で流していたが、どうも反応が薄かったので色をローテーションしてキャッチした。

心ゆくまで、そしてある程度のカラフトマスをキャッチできたので、夕方は早めに上がることにした。

 

忠類川46(H27.9.6_9)-4

この流れは懐が深い。まだまだ目にしたこともない大物が潜んでいる。
忠類川26(H27.9.6_9)

終わってみれば、釣果に恵まれた旅であった。
それ以上に、この地で出会った人達とのつながりが嬉しかった。
また訪れたいと思うが、それまでにもっと一人前のフライフィッシャーになっておきたいが…。
忠類川39(H27.9.6_9)

今回の旅カメラ。
そろそろ新しいのに入れ替えかもです。

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