- 2019-06-02 (日) 0:40
- Fishing
トラウトを追いかけ、北海道の5つの湖を巡る旅。
ひとつめは、千歳にある支笏湖だった。
旅のはじまりの日、旧北海道庁にあるアイヌ語の地名に関する資料を見た。
今回めぐる5つの湖の由来もこの中に書かれている。
アイヌではシコッ<sikot>と発音して、大きい窪みを意味する。
北海道の5つの湖を巡る釣り旅のスタートは札幌だった。
大学時代の先輩が札幌に住んでおり、旅の初日は泊めてもらうことになっていた。
早朝の飛行機で羽田から新千歳空港へ、そこからJR北海道で札幌まで移動した。
札幌の町を観光するのは、はじめてだ。時計台に、テレビ塔、にぎやかな中央通り。
けれども少し路地裏にはいるとシーンとした空気。すっかり、この街が好きになった。
十勝六花をあしらったお店の包装は、素直にセンスがいいなぁと思う。
夜は、あらかじめ先輩にリクエストしておいた、ジンギンスカンのお店に連れていってもらう。
お店の名前は”しろくま”といって、ここは本当に美味しい。肉を食べているのに、まったく獣のにおいもなく、蒟蒻のようにスルッと飲み込めるので、2人で食べ過ぎてしまう。1年に1度会うかどうかの間柄だけど、先輩とは不思議となんでもお話できる。ホントありがとうございました。
知り合いと合流して、羊蹄山のふもとの小河川を案内してもらう。外気温27℃、すっかり初夏の暑さで薄手のメリノーウール1枚で川を歩く。
ただ水の中はまだアーリースプリング、水温は7℃でちょっと冷たい。魚もルアーを追ってくるのだけど、追いきらないというか、追いが遅い。
2匹小さなエゾイワナを釣らせていただき、羊蹄山をあとにした。
支笏湖にエントリーしたのは、日暮れ前だった。
湖畔には、鹿や野鼠などの獣の足跡がのこっている。
熊らしきものはなかったが、今回の旅では常に警戒をとくことはなかった。
地元のアングラーの方々と情報交換をする。
風や湖の流れを読んで、選らんだエリアだったが、通いなれた地元の方とバッティングするというのは良いことだ。
AIをつかった天気予測があって、それを頼りに風や天候を予測しながら動く。
ただ、魚が出ない。
支笏湖は広い、海のようだ。
アイヌの言葉で「シッコツ」は、大きな沼を意味する。
こんな広い水の中で、1尾のトラウトを追い求めてキャストを繰り返すのは途方も無いように思える。
「支笏湖は釣れない」。よくそう囁かれるのも理解できる。
ただ、その考えは今回の釣行で大きく変わったと思う。
魚はたくさんいて、ルアーにもニアミスしているが、ただ喰わないのだ。
時、天候に応じたエリア選択、そして魚にスイッチを入れるわずかな自然条件、または人為的にスイッチをいれさせる技術が合わさったとき、良い結果がもたらされる。
11センチのフローティングミノーにバイトしてきた、支笏湖のアメマス。
現地アングラーには毛嫌いされる魚だが、この湖に固有の貴重な魚だ。
今回の湖では、沢山の湖で、アメマスを釣った。
それぞれの場所で、体色がことなり、そのどれもが美しかった。
支笏湖のアメマスは、すこし紫色に錆びの入ったような色合いが特徴だ。
結局、モンスターブラウンに遭遇することは無かったが、40センチ程度の固体が出てきてくれた。
ルアーはシンキングのジョイントミノー。
この魚がもっともっと大きくなって、そしてまた食べてきてくれることを祈ってリリースした。
支笏湖でブラウントラウトを釣ること。
このお題目は、なんとかクリアーしたといってもイイだろうか。
0尾で終わるか、1尾釣れるか。自分のやっている釣りの成果を見る意味でも、この差は大きく感じた。
支笏湖で2日間、キャストを繰り返した。
イブニングまで釣りをして、支笏湖を去り、阿寒湖方面へ移動する。
ただ、距離もあり、夜移動となったので、中継地の帯広で宿をとった。
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