- 2019-06-02 (日) 0:49
- Fishing
北海道の湖を巡る旅、2つ目の湖は阿寒湖だった。
阿寒はアイヌ語のアカム<akamu>で、”車のごときこと”を意味する。
これだけだと意味が分からない。
阿寒湖の背景にある、大きな2つの岳。これが車の両輪に見えるから阿寒。
というのが、有力らしい。
支笏湖を前夜に後にして、帯広の駅前ホテルに1泊。朝は6時に出発。
途中、音更川など幾つかの河を覗いて、川を歩いてみたのだけど、水の少なさに驚いた。
この時点では、まだ雪代が交じってないのか、と。その程度の認識でしかなかったが、後に北海道の異常気象を知ることになる。
この日は、帯広が日本で最高気温を記録した。5月中旬なのに30℃を超えている。
寒いだろうなぁ。そう思って持ってきたダウンやフリースはまったく使わなかった。
この暑さのせいで、湖の中の季節進行もどうやら少し早まっているらしい。
阿寒湖へ到着したのは、ちょうどお昼過ぎ。
大学釣りサークルの先輩が、先に現地入りされており、湖をご案内していただいた。
阿寒湖は、どちらかと言えばルアーより、フライフィッシングをやる釣り人に浸透している。
モンカゲロウのスーパーハッチに水面で踊り狂うアメマスを釣る。
1990年代のはじめ、故西山徹氏の釣り番組の映像によって、それまで認知されていなかった、この湖の名前が一躍有名となった。
あいにくスーパーハッチの時期には少し早いが、この湖でアメマスを釣ることを楽しみにしていた。
でもこれがまた、なかなか釣れない。シブいのだ。
”黄金色のアメマス” この湖の魚はそう言われる。
馬の背の駆け上がりでやっと釣れてくれた、40センチの美形アメマス。
あぁキレイだなぁと素直に思ってしまう。
水が澄んでいるから、魚もキレイ。
僕は魚の写真を撮ることが好きで、最近は魚の目を、魚が見ている視界を切りとることに興味がある。
冷たい水の中、先輩に魚の体を支えていただき、一枚。良い写真がとれた。
日が暮れる直前、キャストを繰り返す先輩の写真。
この湖に通っておられるアングラーが口を揃えて「渋い」という今シーズンの阿寒湖。
漁協のお話では、アメマスが増えすぎて、小さな固体ばかりになるのを防ぐためにも、定期的なまびきを行っているという。
まびきすぎて魚がいなくなったか?そんな風に思えるほどに渋い。
この日は数匹釣り上げて、あがりとなった。
翌朝、4時30分。
フィッシングランド前から渡船で、離島に渡った。
結果からいうと、1匹釣れただけで、あとはさっぱりだった。
特にはじめてのフィールドだと色々と想像を膨らませてしまうが、今回はこの湖についてたくさん学ばせてもらった。
阿寒湖には、間欠泉があって、これがエリア選択のキモになることがある。
湖のつりは、決して運ではない。
水の中の地形を見定める目、水質に関する知識と情報、風と太陽光を読む経験。
そういったことが、同じ島で釣りをしていても、釣果に反映されてくる。
ところで。今回の旅で活躍したバックパックは、鎌倉にある山と道のminiという製品。これは釣り人におススメ。
湖の釣りといえでも、僕の場合は回遊待ちではなく、歩いてポイントを見ることを大切にしている。
ハイクを念頭に作られているこのパックは、荷物やロッドを詰めるポケットもいっぱいある。
とくに山を釣り歩く、渓流に釣りにいいと思っている。背負っている時の疲労感がまるで違うのだ。
2日間、阿寒湖で釣りをして、次に目的地、屈斜路湖へ向かった。
はじめての湖を案内してくださった先輩、釣り宿のご主人、本当にありがとうございました。
次はもっともっとレベルアップした自分で、訪れたい。
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