- 2015-05-09 (土) 10:29
- Fishing
櫻鱒を狙いに、富山県は庄川へ。
庄川は生まれ育った地元の川、そしてはじめてルアーで魚を釣った川。
けれども、櫻鱒の釣りで訪れるのは、初の試みです。
5月のまとまった連休の始まり。今年は、5日間つかって櫻鱒を狙おう。
仕事を終えた5月1日の夜。タックルボックスにルアーいっぱい詰め込んで、北陸新幹線に駆け乗った。
これまで金沢・富山へ行く時は越後湯沢経由で乗り換えるというのが常だったのが、北陸新幹線の
おかげで、北陸も随分と近くなった。
降りたのは、富山駅。
そこから、”あいの風富山鉄道”に乗り換えて、高岡を目指す。
今回の狙いは櫻鱒。
難しいターゲットということは心得ていたものの、想像以上だった。
地元ゆえ、知っている川でもあり、仲間も沢山いるため、これまで挑んだ他のトラウトフィールドに比べても、
”地の利”も”人の和”もこちらにある。そんな気持ちでいた。
「この時期、水がこんなに多いのははじめてだよ。キツイよ?それでも櫻鱒やる?」
地元のショップで、開口一番、心配そうに言われた。
河川の状況は、櫻鱒を釣ることに関しては最悪。
雪代に加え、連日の上流ダムから止まぬ大量放水。その影響で水位は高く、濁りがきつい。
その水量、平常時の7から8倍以上。ヒトコトでまとめると、魚と人間との距離が遠いということだ。
今年の北陸の櫻鱒河川は、すべて同じような状況だそうだ。
事前情報では、庄川は全体的に浅い川であるとのことで、ルアーもミッドディープ中心の布陣で挑む。
これが失敗した。浅いどころか、想像を超える水量と水流で、ディープレンジを狙う持駒を地元で補充。
メインで使ったのは、シュガーディープ90をはじめとするディープダイバー。
そして、幾らかの重量級スプーンと、バイブレーションプラグ。
上流から下流まで、行ったり来たりで魚との距離をはかる。
ただし、4日目を終えた状態で、ノーバイト、ノーフィッシュ。とても苦しい展開。
ダウン&クロスを中心に、ボトムから上1メートルのレンジまでを中心に攻める。
すでに、数を超えた位のキャストを繰り返したものの、正解のパターンが全く見えてこない。
イマイチ釣りがハマらない理由は考えられるが、大事なことは一つ。
流れが強すぎて、魚が釣れる流速でルアーを止めることができず、仮に魚が反応していたとしてもルアーを追いきっていない。
そういうことだと思った。可能な限り、スローなアクションを心掛ける。
そして迎えた最終日の正午。
緩流帯をディープダイバーで通していたとき。ルアーを足元でピックアップ寸前に、中型の銀鱗がドスンッ。
フックセットするも、すぐさまドラグが大きく2回でて、PEラインが虚空を舞った。
案の定、戻ってきたルアーのリアフックには薄らと輝く鱗が2枚。櫻鱒だ。
これが今回の遠征唯一のバイトにして、唯一のバラシになった。
連休中は多くの遠征アングラーが見え、話もしたが、厳しいとのこと。
このような状況では、やり方が間違っているとか、上手い下手というより、タイミングの要素がかなりあると感じた。
ノーフィッシュ、ノーバイトを恐れていては辿りつけない、また訪れたい。
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