2017年1月20日~1月22日に横浜で開催された、ジャパンフィッシングショーの独断と偏見のフォトレポートです。
パシフィコ横浜会場の様子や展示の写真など。
ジャパンフィッシングショー2017|みなとみらい・パシフィコ横浜
今年も行ってきました、ジャパンフィッシングショー2017。
寒波到来で冷え込んだ週末でしたが、アングラーの皆さまにとっては熱い3日間となったのでしょうか。
家がパシフィコから徒歩圏のため、昼からカメラ片手にゆっくり見てきました。
ダイワ (グローブライド)
ダイワのブースは例年通り、白系統でまとめられています。
リールの新製品が目を引きました。特にスティーズ(STEEZ)と、タトゥーラ(TATULA )の新型はイイ感じですね。
あとはロッドで気になったのは、ハートランドAGSの新モデル「疾風七四 MH AGS」、真っ赤なブランクスのロッドです。
ダイワスピニング群の頂点、イグジスト(EXIST)。
新製品ではありませんが、やはり一番正面に展示されていました。
2017年の新作、シーバス専用フラッグシップスピンのモアザン(MORETHAN)。
見た目の無骨さに反し、手に持ってみるとその軽量感に驚きます。さらに軽くなったって感じですね。
とても綺麗なリールです。
こちらも2017年の新作、バス用のスピニングリールのイージス(AEGIS)。
価格設定もお手頃で、バス用リールの中ではミドルクラスに位置します。
2017年新型スティーズ(STEEZ)。
イージスもいいのですが、やはりこのスティーズと比べると、重量感も巻き心地も、大きな性能差を感じました。
少し値段があがっても、スティーズはいいですね。バスだけではなくて、トラウトにも使えそうです。
こちらも2017年新作の月下美人EX。
イージス同様に綺麗な配色なのですが、落ち着いた赤色で、男性よりは女性受けが良さそうなスピニングリールです。
値段も60,000円を超えますので、女性向けの高級リールと言ったところでしょうか。
SLP WORKS のカスタムリールブース。
ダイワはリールカスタムが多様なのがいいですね。黄色のルアータックルはオシャレ。
ダイワのベイトリールでは、スティーズも新作があったのですが…興味を持ったのは、TATULA SV TW(タトゥーラ)でした。
タトゥーラって元々良いリールだと思うのですが、ある程度重量のあるルアーに対応しているイメージが強かった。
それが、今回の新作はクラッチを切ってみると、今までのものとは全く違うと感じました。
かなり軽いルアーにも対応できるようになったのではないでしょうか。
村上晴彦さんが、解説してくれました、ハートランドAGSの新モデル「疾風七四 MH AGS」、真っ赤なブランクスのロッドです。
「何本も持ついう感じやなくて、一本持ってたら自慢できるロッド」 と言っておられました。
ハートランドは、性能はもちろん。釣りを楽しもうというコンセプトが設計に現れていて、ダイワの中では一番好きなロッドです。
ダイワのフィッシングウェアは、他の釣具メーカーと比較しても、センスがいいと思います。
北欧ブランドを若干意識したかのようなカラーリングですが、機能面では細かなアングラー仕様。
もちろん、キャスティングがしやすいようにシームが工夫されています。
シマノ(SHIMANO)
ダイワを冒頭に書いておきながら、僕のタックルのほとんどはシマノ。
シマノブースの正面には、ステラがズラリ。
村田基 (村田 ジム 基) さんのセミナー。
村田さんは、釣り番組でもそうなのですが、楽しそうにお話されるのがイイですね。
なんだかんだ、毎年お話を聞いてる気がします。
ここからは2017年の新作。ツインパワーXD。
今年から、ソルト用の大型スピニングのツインパワーXDとエクスセンスに、防水機能を高めるための新機構が入ったみたい。
Xプロテクトというものらしく、ブースにあるローターの水没実験では、既存製品とは防水性能が示されていました。
シマノのスピニングで最も気に入ったのが、このエクスセンス。
この艶消しブラック、すごくカッコいいですよね! もちろんレバーブレーキの性能も向上してます。
シーバス用フラッグシップですが、是非トラウトモデルにもこの艶消しを採用してほしい。まぁ厳しいでしょうが・・・。
こちらは、エクスセンスDC。同じく艶消しブラックです。
バスやトラウト用のベイトフィネスに使えそうな、カルカッタコンクエストのBFS。
コンクエストBFSは待っていましたが、ギアが強力な分、ボディがゴツイんですよねぇ…。
渓流で使うには、少しデカいかなって感じです。バランス感はどうでしょうか。
カーディフNXも何本か2017新モデルが追加されていました。
中でも、珍しいのは・・・3フィート7インチのスピニングモデルS37L。
何に使うんだ?という印象ですが、子供用か、もしくわ超藪漕ぎ用か。
毎年、里見さんのお話が聞けるのは、僕の楽しみになっております。
こう見てみると、毎年写真撮らせてもらってますね・・・すいません。
ノリーズ(NORIES)
ノリーズブース。
もはや随分の細分化されたロードランナーシリーズですが、今年も新作が出ていました。
2017年モデル、ロードランナ ヴォイス NEWハードベイトスペシャル。
ロードランナー ヴォイス LTTのセッティング+ハードベイトスペシャルのテーパーデザイン、といった感じでしょうか。
ブランクカラーが綺麗との評判でしたが、個人的には、懐かしいというのが初見の印象。
2000年初頭に5モデルからスタートした、TIFA時代のNシステムハードベイトスペシャルと同じスレッドカラーなのです。
会場で公開されていた、2017の新ハードベイトスペシャルのラインナップ。
懐かしいモデルと、新しいモデルが入り混じってますね。
2000年当初のハードバイトスペシャルは、600L、600M、630L、630M、それに660Hでした。
それからショートロッドを加えつつも、全体としてはロングロッド化の方向へいった印象が強いロードランナー。
当初モデルのHBは全て持っていますが、今回の2017年を振ってみると「随分とシャープになったなぁ」というのが正直な感想。
ブラックステン+ゴールドサーメットのセッティングとはそれは大違いですね。
ジャッカル(JACKAL)
ジャッカルブースからはトラウトルアーだけにフォーカス。
正直、ジャッカルって鱒のイメージないんですよねぇ・・・。
トリコロールは北陸の知人が使っていたので覚えていましたが、サイズ的には少し使う場所を選ぶなというのが素直な印象。
50mmでも60mmでもないサイズ感を狙って製品化したのは面白いですが、用途が難しいですね…アングラーの腕が試されます。
スモールプラグでデカいのを獲るためのルアーの位置づけでしょうか。
スミス(smith)
毎年必ずカタログを買う、スミス。ここでの注目はなんといってもハトリーズ。
見た目や動きのリアル差を追いかけてルアーを作るより、もっと難しい釣れる芸術を目指しているかのように思えます。
2017年新作、羽鳥静夫オリジナルデザインとタグ書きされていた、スタイリッシュボンバー。
ハトリーズ好きならば、誰もがあの名作バブルダンサーを思い出しますね。
今年の干支シリーズ。
シングルスイッシャーのザ・ルースターと、ノーマルペンシルのザ・ヘンの二つがあります。
トラウトルアーではチェリーブラッドの90ドリフト。
いままで70サイズはあったのですが、いささか本流での急流では少し物足りなかった。
90ならば、北陸のサクラマス河川でも使えそう。
ツララ(TURARA)
ツララブースでは、着ぐるみを着た女性からスッテカーをいただきました。
ここのロッド、本当に面白いですよね!単に釣るためでなくて、いかに楽しく釣るかを教えてくれるようなロッド。
ずっと欲しいモデルがあって、ポルタメント170というパックロッドなのですが、どこのショップにも置いてない!
今回も展示されていなかったのですが、裏から出してもらって、はじめて降らせてもらいました。今年の買いロッドです。
天龍(TENRYU)
天龍からは、有名なトラウトロッドのレイズシリーズ。
2モデル追加になるようで、うち一本は7フィート1インチという、絶妙なレングス設定。
最近、どこのメーカーもそうなのですが、これまでなかった微妙なレングスを出してきますね。
興味をそそられる反面、買いすぎに注意ですね。
テーパーアンドシェイプ(TAPER&SHAPE)
テーパーアンドシェイプからは、2017年の新作が出ていました。
エリアトラウト用のグラスロッド。エリアエリアXブラックエディション。
ここのロッドは、本当に綺麗なテーパーを描きます。
富士(FUJI TACKLE)
ロッドを構成している重要なパーツについて知りたいならば、富士ブースが面白いです。
各ロッドメーカーの謳う新ガイドシステムについて、客観的な視点からガイドパーツを考えることができます。
珍しいアイテムも出ていました。
こちらは、ガイド素材にルビーを使った、ルビーリングのガイドセット。
サイズにもよりますが、90,000円~となっています。
播州毛鉤
毎年4回発行される、Fishing Cafeという雑誌を読んでいるのですが、播州毛鉤の特集が組まれていました。
実家のある金沢でも、加賀毛鉤が有名なのですが、加賀地方では女性が毛鉤の担い手となっていました。
ドブ釣りといえば、加賀ですが、それにも増して、日本の毛鉤といえば播州を思い浮かべる方も多いはず。
播州毛鉤・伝統工芸士として活躍される横山禧一さん。
実際に目の前で巻いているのを見ていたのですが、フライのバイスと違ってほとんど人工的なツールを使わない。
自然由来の竹製の固定具を使い、全て手で巻かれていました。こういった伝統には関心と敬意を持って、大切にしてゆきたい。
写真映えする毛鉤が沢山展示されていたのですが、マクロレンズではなかったので上手く撮れず・・・。
今年のフィッシングショーは、ソルト、ヘラ、バスのジャンル分けされたゾーンもあり、分かりやすかった。
一方で、ジャンル分けしたゆえに、ブースによっては、自分の知らないジャンルのそれには入りづらい雰囲気もありました。
フィッシングショーは、色々な釣りが見れるチャンスなのだから、多くを見たり、質問したりしたほうが楽しいです。
特に播州毛鉤や江戸和竿などは、最初はとっつきにくいイメージだったのですが、質問してみると非常に丁寧に解説していただき、
これが日本の釣りの持つ、美しさだと、思いました。
ジャンルにとらわれない、自由な釣りをこれからも楽しんでゆければと考えた一日でした。
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