- 2015-08-09 (日) 23:30
- Fishing
”イワナのもっとも堅固な隠れ家は、「昔」の中である。 私に釣られるはずの幾千のイワナは…みな「昔」の中へ逃げ込んでしまうのだ。”
そんなフレーズが頭をよぎると、イワナが釣りたくなった。
夏は行きたいところが沢山あって、いつも迷ってしまう。 出来れば綺麗な景色の中で釣りがしたい。ビタースイートな夏の釣りというか…そういうのを理想としているからだ。
選んだ場所は信濃川水系の渓流。 ここは、入口こそ街に面しているのだけど、川を1kmも歩くと草原地帯になり、さらに1km歩くと森へ入る。
そこから先は際限がない。人気がすっかり無くなり、不気味というか、幻想的というか。つまりそういう感じの川だ。
気温34度。蝉しぐれの森はすでに多くの鳴き声で満ちている。 外に立っているだけで、体の水分が蒸発していくのがわかる。とにかくのどが渇く。
川へ入ってからの脱渓地点は限られるので、しっかりと水分をタックルバックに忍ばせておく。
渓相は素晴らしいのだけど、イマイチ魚の反応が悪い。 水の透明度は高く、ルアーも見透かされてしまうのだろうか。
ここを教えてくれた友人の話からしても、シビアなのは間違いなさそうだ
ただ、大物というのはイキナリだ。 支流から本流にさす手前できた、尺上のイワナ。ネット計からしても40程度だから大した大物だ。
大物を後ろから。 水温は17℃前後であったが、夏の浅瀬はあたたまりやすいので、すぐにリリースした。
ちらは渓流エリアで出たイワナ。
スレているのか、食性が特殊なのか不明だが、ミノーのカラーやアクション、流し方を変えに変えてやっと出た一尾。 綺麗な水は、綺麗な魚をはぐくむとはこういうことか、と一人納得。
数は出なかったが、一尾一尾はとても思い出深い釣行となった。
イワナの夏とは、どこか嬉しいような悲しいような、そんな感覚なのかもしれない。
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